遠山正道の
「一日社員」納品レポート
~The Tea Company編~

― 今回のお客様について ―

商品

遠山正道の「一日社員」

ご購入者

The Tea Company

お客様について

「テーブルを豊かに彩る素敵なお茶をお届けしたい」という想いで、純国産、無農薬の茶葉を使用してボトルドティーを作っている会社さんです。

西早稲田、ここが工場とは。

メーカーさんに馴染むよう、私なりの工場仕様衣服&松下幸之助的眼鏡で装備し突入。

 

あっと!予想外のお美しい社長さま、幸之助工場仕様が悔やまれる。

代表の岡崎 恵さん。武蔵野美術大学の日本画学科卒業で、いまは小笠原流礼法師範という才女。

 

まずはお茶の試飲から。

このボトルがお茶か!

 

ワイングラスに注いでアロマを楽しむように。

 

茶葉によって香りも味わいも全く異なることに衝撃!

 

つぎは製造工場へ。衛生面も気を使って。

ようやく幸之助眼鏡がフィット。

エアカーテンを抜けて、どこも清潔そのもの。

 

 

茶葉を水に漬けて、18時間抽出。実にシンプル。

 

 

やさしく混ぜる。

 

次の仕事は、ラベル貼り。

早稲田の真ん中で、茶葉からラベル貼りまでやるとは全くの予想外。

 

教わりながら一回目、失敗。

全て手作業。正確性が求められる。

 

ラベルの角がずれないように。

 

マスクの下は、極めて真剣な表情。

 

マスクの下は、無心。

このケースを終えないと、帰れない。真剣。

 

やっとラベルが終わると、キャップ部分にかぶせ蓋をしてシーリング。

こうなっているんですね。

 

できた!

マスクの、幸之助の下は、完全なる安堵と笑み。やればできる!

納品。

 

オフィスに戻って、納品された茶葉の品質チェック。

その後、事業についてブレストなど。

 

最初にボトルのお茶が出てきたときの第一印象は、正直言うと、日本でお金を取りづらいお茶を何とか洋風ステキデザインで差別化しようとしているデザイン茶、というもの。

ところが、最初のテイスティングでその印象は完全に一変した。

先ず香りのふくよかさに驚きを隠せない。

口に含んでその複雑な味わいにパンチ。

複数のお茶のあまりの差異に、それぞれの個性が奔放すぎる!

お茶の説明や無添加など十二分のこだわりをお聞きし、もう遠い目で焦点があわない。

今までのお茶という概念を、軽く一蹴された。

これは、まさに可能性そのものである。

以前訪れたお店のペアリングのコースで、ノンアルコールの一連のそれに驚いたが、このお茶たちはまさにそのような役割を演じるだろう主役の集まりである。

日本のお茶の、新たなポテンシャルの葉が、まさに今開きつつある。

素晴らしきプロ集団。

一日社員は、圧倒的な一日素敵体験となった。

こちらが、有難うございました。

 

text by Masamichi Toyama